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安全で質の高い医療を

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北海道岩見沢市

■新岩見沢市立総合病院建設基本構想を策定
市は、市民の皆さんからいただいた意見を踏まえ、新病院の果たすべき役割や方向性などを示した、新岩見沢市立総合病院建設基本構想を策定しました。この基本構想は、今後の基本計画や基本・実施設計を策定するための指針となるものです。
今月号は、その概要をお知らせします。

◆地域医療の状況
令和7年(2025年)には、団塊の世代の全てが75歳以上の後期高齢者になると言われています。そのため、住み慣れた地域で安心して暮らしながら、適切で必要な医療を受けられるよう、地域完結型の医療提供体制の構築や医療機能の分化、地域連携の実現が求められています。
平成28年に北海道が策定した地域医療構想では、令和7年における医療需要と必要病床数が、急性期、回復期、慢性期といった医療機能ごとに推計されています。
市立総合病院を含む南空知医療圏では、令和7年に必要な病床数に対して、急性期や慢性期の病床数が過剰となる一方で、回復期の病床数が不足すると見込まれています。
そのため、今後の患者数の動向と病床機能や医療スタッフ数、医療設備などの需給バランスを見据え、必要な医療を提供できる体制づくりが必要となっています。

◆市立総合病院の現状
経年による建物や設備の老朽化に加え、快適な療養環境の確保やサービス機能の低下、駐車スペースの不足などの課題を抱えており、求められる医療サービスに対応することが極めて困難になってきています。

◆求められる役割と新病院の必要性
市立総合病院は、人口減少に伴う受療動向の変化、市内や南空知医療圏の医療提供体制の変化、現在の施設課題などに対応する必要があります。引き続き、地域センター病院として、地域住民に信頼され、安全で質の高い医療を持続的に提供していくために、新たな総合病院の整備が必要です。

◆新病院の目指す姿
人口減少や超高齢社会に対応した医療需要の変化、求められる役割を踏まえ、新病院のコンセプトと目指す病院像を定めました。

□新病院のコンセプト
〝質の高い急性期医療の提供を維持・強化するとともに、南空知医療圏域住民の生活的価値(QualityofLife)を実現する地域包括ケアの拠点ともなる病院〟を目指します。

[新病院の目指す病院像]
・小児・周産期医療の提供
・災害拠点病院の役割
・研修環境の提供
・チーム医療の推進
・安全・安心で快適な療養環境等の整備
・精神医療の提供
・透析療法の提供
・がん治療体制の提供
・地域医療連携と回復期機能の充実
・急性期医療・救急医療提供体制の充実

◆病床数と病床機能など
□病床数と病床機能
入院患者数の将来予測や平均在院日数、南空知医療圏の医療提供体制の変化などを考慮し、北海道中央労災病院や岩見沢市医師会などの関係機関との協議を踏まえ、基本計画の中で決定します。

□建設候補地
必要面積、防災と安全性、早期性、経済性、利便性、周辺環境、法令適合性を評価項目として、複数の候補地を選定し、基本計画の中で検討・評価を行います。

□整備手法
設計と施工を別々に発注する従来方式、設計と施工を一括発注するDB(デザインビルド)方式など、さまざまな方式の特徴を総合的に勘案し、基本計画の中で検討します。

□整備事業費と財源
今後策定する基本計画・基本設計の中で具体的な整備内容を検討し、事業費を算出します。また、整備財源は、企業債のほか、国や北海道の補助金の活用に向けた調査・検討を行い、病院事業における実質負担の抑制に努めます。

□市立栗沢病院の方向性
栗沢地域に必要とされる機能、適正な規模を有する医療施設を維持するため、市立総合病院との再編・ネットワーク化も視野に入れ、今後のあり方を検討します。

今後も、関係機関との協議・検討を重ね、市民の皆さんからの意見をいただきながら、新病院の建設に向けた取り組みを進めます。

■整備スケジュール

(整備手法が従来方式の場合)

基本構想は、市立総合病院事務部、市役所本庁と北村・栗沢両支所の情報公開コーナー、幌向・朝日・美流渡・有明交流プラザの各サービスセンターまたは市立総合病院ホームページからご覧になれます。

問合先:市立総合病院新病院建設準備室(9西7)
【電話】22-1650

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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