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特集 誰もが希望を持って成長できるように2

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北海道岩見沢市

■人とのつながり
□幼児期からの子育て支援
幼稚園や保育所、学校で、子どもたちは楽しく過ごしています。その思い出は、生涯を通してかけがえのない、心の支えとなります。
そのため市は、幼児期からの教育が大切と考え、幼稚園・保育所の入所枠を確保し、子どもたちがさまざまな体験ができるよう、質の高い教育の提供に取り組みます。

□貧困の連鎖を断ち切る
「貧困は連鎖する」と言われています。
それは、家族の収入によって子どもの教育機会に差が生まれるためです。そのことが、将来の学歴の差、就業形態の差に影響していくと考えられています。
子どもがどのような環境にあっても、学校や地域で自分を理解してくれる人に巡り合うことができれば、大人を信頼し、将来に希望を持つことができます。そうした経験とつながりから、自分の将来について考える力を身に付けられるよう、貧困の世代間連鎖を断ち切る取り組みを進めます。

■子育て中のお母さんに市の子育て支援の取り組みについて聞いてみました
□1歳2カ月の赤ちゃんのお母さん 茂古沼(もこぬま)綾子さん(おしゃべりルーム・ひなたっ子を利用)
母親学級で知り合ったお母さんに誘われて、おしゃべりルームに参加しました。その後、子どもが寝返りなどができるようになって、ひなたっ子も利用し始め、おしゃべりルームはほぼ毎回、ひなたっ子は週2・3回利用しています。
おしゃべりルームは、同じ月齢で1人目の子どもという、自分と同じ状況のお母さんたちと交流できるので、リフレッシュできる場所です。
ひなたっ子は、子どもが広い場所でいろいろなおもちゃで遊べることと、他のお子さんを見て歩きだしたこともあったので、たくさん刺激を受けられるので利用しています。
もし、こういった場所がなかったら、散歩する以外、子どもと家に2人きりで孤独だったかもしれません。
おしゃべりルームやひなたっ子は、遊んだり、交流したりするだけではなく、その場で相談できることも良いと思います。離乳食をあまり食べてくれなくて、1人で悩んでいた時、相談してみてアドバイスをもらい、ようやく離乳食を食べてくれるようになりました。そういう相談ができる人がいることが心強いです。
他のまちに住んでいる人から、こういった場所が無いと聞くこともあるので、私は「岩見沢で子どもを産んで良かった」と思っています。

□小学3・4年生のお母さん 古川(こがわ)織恵さん(美園児童館の放課後児童クラブを利用)
うちは夫婦共働きなので、上の子が小学生になった時から放課後児童クラブを利用しています。
学校だと、同じ学年の子どもと遊ぶことが多いのですが、クラブだと違う学年の子どもと接することができて良いと思います。上級生からクラブ内のルールを教えてもらったり、面倒をみてもらったりするけど、学年が上がると、今度は下級生に教えたり、面倒をみたりして、クラブの中で集団生活のルールを学んでもらいたいと思います。
他のまちだと、民間経営のクラブがあるけど費用がかかるようで、でも岩見沢市の場合は公営で、基本の利用は無料です。延長保育はお金がかかりますが、2人目は半額なので助かっています。
もしクラブが無かったら、親が帰ってくるまで家で留守番もできるかもしれませんが、防犯面も考えると、仕事を断念するかもしれません。そういったことからも、クラブは必要不可欠です。
他にも、地域のかるたクラブの方が週1回、クラブにかるたを教えに来ていて、上の子がそれで興味を持ち、かるたクラブに通うようにもなりました。地域でのこういった活動に感謝しています。

■プランの進め方
第2期プランに盛り込んださまざまな事業は〝安全〟〝安心〟〝笑顔〟の3つの視点に分類されています。
プランを進めるに当たっては、子ども・子育て支援の基礎となる〝安全〟に分類される事業から優先的に取り組みます。
〝安心〟〝笑顔〟に分類される事業は、財源の確保などさまざまな観点から、年度ごとに優先順位を判断します。

□子ども・子育て支援の3つの視点と優先する事業

市は、第2期プランを通して、子どもたちがどのような家庭環境、経済状況にあっても、誰一人置き去りにされることなく、将来に希望を持って成長できるよう、さまざまな取り組みを進めます。

■今年度取り組む新たな事業
□保育士などの確保
各園と協力して、保育士など若手人材の確保に取り組みます

□放課後児童の早朝預かり
学校休業日の早朝、放課後児童クラブを利用する児童を地域の協力を得て、児童館などで受け入れます。

□土曜・英検学習会の送迎
経済的な負担がなく学習会に参加することができるよう、スクールバスを運行します

□子どもの体験活動の支援
地域で子どもを対象とする体験活動に取り組む団体などを支援するとともに、担い手の育成を進めます

□児童虐待防止学習会
子どもと直接かかわる専門職同士が、児童虐待に対する問題意識を共有するため、学習機会を設けます

■子どもの体験活動を支援します!
将来を担う子どもたちが、体験活動を通して仲間や地域の人と楽しく幸せな時間を過ごし、豊かな人間性や社会性を身につけ、また、どの家庭も地域の中で孤立することなく、安心して過ごせる機会をつくることを目指し、子どもの体験活動を実施する団体および個人に補助金を交付します。
対象事業:市内において概ね中学校区の地域の子どもたちを対象にする事業で、主に市内で年間を通して実施するもので、子どもたちが気軽に参加できること
(例)子ども食堂やあそび場などの子どもの居場所づくり
対象者:市内で子育て支援ならびに青少年育成の活動をしているか、予定している団体および個人
対象経費:講師およびボランティアへの謝金、宣伝用ポスターの印刷費、材料費など
補助金額:1事業当たり、10万円を上限
申請方法:6月1日(月)から19日(金)の間に、市教委子ども課で配布または市ホームページからダウンロードした申請書類に必要事項を記載し持参
決定方法:申請書類の内容を審査して選考

申請・問合先:市教委子ども課子育て支援係(4西3であえーる岩見沢4階)
【電話】35局5133

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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