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いちばん身近な絆(きずな)1

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北海道岩見沢市

平成30 年9 月6 日に発生した北海道胆振東部地震から2 年が経ちました。当時、停電などの不安な生活の中で、地域のつながりの大切さを実感した方も多いのではないでしょうか。そんなときにみんなで助け合うため活躍した、私たちの一番身近なコミュニティである町会・自治会が担う役割を紹介します。
現在は、新型コロナウイルスの影響でたくさんの人と会ったり交流したりすることが難しい状況ですが、改めて地域との関わりを考えてみませんか。

76.1MHz:町会連合会の会長が出演して説明します
10 月9 日(金) 午後5 時40 分

■市内の町会・自治会を束ねる、町会連合会の会長さんに話を聞きました
岩見沢市町会連合会 会長 千葉 修さん

□2年前の地震で
北海道胆振東部地震が発生したとき、町会・自治会では会員の安否や家屋の状態を確認するための見回り、発電機を稼働させて携帯電話の充電などを行いました。町会会館などでの携帯電話の充電は、多いところで40から50人ほどが利用しました。
私も町内の被害状況を確認するために車で見回ったほか、安否確認の際に懐中電灯の電池を提供しました。

□地震から得た教訓
地震の被害が落ち着いてから、多くの町会・自治会から「発電機が欲しい」という意見があり、市に要望を出しました。その後、市から希望する町会・自治会にポータブル発電機が貸し出されました。現在は半数以上の町会・自治会にポータブル発電機があります。
また、地震をきっかけに町会・自治会のコミュニティや横のつながりの大切さを実感したという声を多く聞きました。近所の人との普段からの付き合いが、いざというときに力を発揮するのだと思います。

□共に助け合う
災害が起きたときの行動には、自分の身は自分で守る〝自助〟、できる範囲で周りの人と助け合う〝共助〟、行政が支援や救助を行う〝公助〟という考え方があります。
共助では、災害などの緊急時に少しでも早く多くの人が助かるように、地域で行動することが大切です。地震のときに町会・自治会で見回りや充電などを行ったのも、この考え方がもとになっています。
町会・自治会が担う共助の役割を十分に発揮するためには、普段からの活動や意識が大切です。さまざまな災害に対し、自分の地域がどれだけの被害を受ける可能性があるか、避難に支援が必要な方(避難行動要支援者)の人数など、地域の実情に合わせた防災計画を作り、実践していくことが重要です。地震のときにも、多くの町会・自治会でその地域の避難行動要支援者を訪問し、安否確認などを行いました。
これらの活動は、今のコロナ禍であっても行わなければならないことだと考えています。もし、今の状況で地震などの大きな災害が起きたとしても、町会・自治会でやるべきことは変わらないと思います。

□普段からの心掛けを
災害が起きたときに、町会・自治会でスムーズに助け合いをするためには、やはり普段からの近所付き合いが何よりも大切です。隣に住んでいる人の顔すら分からなかったり、いつも近所の人に会っても声をかけなかったりするのに、緊急時にいきなり助けを求めるというのは難しいですよね。近所の人に会ったら、まずはあいさつから始めてみてほしいと思います。〝顔を知っている〟というだけでもかなり違いますからね。緊急時だけでなく、どんなときでも人と人とのつながりは大切なのだと思います。

災害発生

[自助]まずは、自分や家族の命を守る行動を最優先

[共助](町会・自治会)身の安全を確保したら、できる範囲で周りの人を手助け

[公助]行政や関係機関が支援・救助

問合先:市民連携室

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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