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安心して妊娠・出産・子育てを2

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北海道岩見沢市

実際に、支援を行っている、助産師と保健師に、お母さんと赤ちゃんに接する中で感じている事など、話しを聞きました。

市立総合病院 中島看護師長(助産師)
●頑張りすぎないで
○気を付けてほしい
妊娠している方の多くは、出産後に「こうしたい﹂」「こうありたい」と自分なりの子育ての理想をイメージします。
でも、そのイメージを強く持ちすぎてしまうと、実際に赤ちゃんが生まれ、理想通りにならなかった時に、「こんなはずじゃなかった」と理想と現実の違いに戸惑ってしまう方が多いです。
理想と違うからダメということはありません。うまくいかないからと、悩みすぎないでください。
また、赤ちゃんをお世話することに一生懸命になりすぎて、インターネットや友人などから、いろいろな情報を集め、それらを全てうのみにしてしまい、自分と赤ちゃんに当てはめて、「自分はできていない」「うちの子が他の子と違う」と思い悩んでしまう方もいます。
そういった情報には間違ったものもありますし、赤ちゃんが10人居れば成長の仕方も10通りです。いろいろな情報を取捨選択する意識を持ってほしいと思います。
1人で悩まずに、いつでも相談してほしいです。

○自分のままで
出産を機会に、意欲が無くなり「何もしたくない」「こんなはずじゃなかった」「産まなきゃよかった」などの思いが強くなり、何もしたくない、できない状態になってしまうことがあります。これが産後うつです。
症状が進むと、赤ちゃんへの虐待や自殺しようとする行動などにまでつながってしまうため、早期のケアが必要です。
いろいろなことを気にしすぎない、背伸びをして何でもやらなくちゃと思わないようにしてください。自分は自分のままでいて良いんです。よく眠って、よく食べることも忘れずに。
そして、家族や周りの方は、そんなお母さんの話しを聞いて、認めてあげてください。
病院でも産婦健診や産後ケアの時に話しを聞きますし、それ以外でも、悩みや不安などがある際は、気軽に相談に来てほしいです。

○産後を心配している方へ
子どもはかわいい宝物です。子育てを頑張りすぎる必要はありません。「なんとかなるさ」で乗り切ることです。
そして、自分一人で頑張らないこと。家族や周りの人に素直に助けてもらうことです。市立総合病院でも妊娠中の妊婦健康診査や出産後の産婦健診、産後ケア、日々の相談など、赤ちゃんとお母さんを全力でバックアップします。

岩見沢保健センター 岩城保健師
●何でも相談を
○母子との関わり
保健師は、就学前までのお子さんとその保護者に対して、お子さんが健やかに成長していけるよう、その時々の視点で支援していくことが大きな役割です。
具体的には、妊娠した時に交付する母子健康手帳をお渡しする際に、面談をしたり、出産前までに母親学級やペア学級などを開催したり。出産後は、4カ月までのお子さんのいる全ての家庭に訪問して、お母さんの体調確認や心配事の相談、お子さんの体重の増え方や予防接種の話しをしています。
その後は、乳幼児健診があるので、その時に子育ての不安や悩みを聞いたり、発達の確認をしたりしています。
もちろん、日々の発達の心配や悩み、不安などは、毎日相談を受けていますし、(※)家族健康手帳アプリから相談もできますよ。
※スマートフォンなどを活用したサービスで、家庭での育児記録の共有や健康・子育てに関する相談、予防接種のスケジュール管理などをすることができます。

○妊娠・出産・子育ては夫婦のもの
女性ホルモンは、妊娠してから出産後で大きく変化します。そんな中で、妊娠中のつわりだったり、お腹が大きくなって歩くのも大変になったり、他にも肩こりや腰痛などの体の変化も起きてきます。また、出産後3カ月頃までは、気持ちが落ち込みやすく、不安が強くなると言われています。
そんな心と体の変化を近くにいる旦那さんや家族の方が、理解し、気にかけて、できることを手伝ったり、「何か困っていることはない?」「してほしいことは?」など声を掛けてあげたりしてほしいです。そして、お母さんも素直に甘えてください。妊娠・出産・子育ては夫婦のものですから。

○ライフプランを考えて
多くの方が、妊娠・出産を考える20歳代から30歳代は、就職したり、家庭を持ったりするなど、社会の中での役割が充実する重要な時期です。
早くから、子どもを持つか持たないか、持つならいつ頃がいいかなど、ご夫婦でのライフプランをしっかり考えてほしいです。
また、赤ちゃんは、欲しいと思ってすぐに授かるものではありません。日頃から1日3食バランスのよい食事、適度な運動、良質な睡眠など、健康な体の維持管理を心がける必要があります。
その上で、なかなか赤ちゃんができにくくて、治療してみようかという方には、不妊・不育症治療費の助成も行っています。
岩見沢保健センターは、その他にも、今後のライフプランを考えて、生活する中で、必要なところへの助成や支援を行っていますので、気軽に相談していただきたいです。

市は、新しい3つの支援をはじめ、さまざまな支援により、安心して妊娠・出産・子育てができ、不安に思ったことを気軽に相談できる体制づくりを進めていきます。

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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