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北海道岩見沢市

あんなに元気だった親が認知症に…
グループホームに入居している
松井さんと娘の辻谷さん

●76.1MHz
市職員が出演して説明します
9月7日(金) 午後5時40分

親や身近な人、自分自身が認知症になってしまったらどうしよう…。そんな不安を抱いたことはありませんか?
9月は、認知症への理解をすすめるなどの目的で、世界アルツハイマー月間と定められています。これに合わせて今月号は、身近な病気にもかかわらず、知っているようで知らない認知症を取り上げます。認知症になってしまった方の家族や施設の職員、認知症に関わる方に話を聞きました。

●認知症って?
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりすることで、さまざまな障がいが起こり、生活をするうえで支障が出ている状態をいいます。
認知症を引き起こす原因のうちもっとも多いのは、〝変性疾患〟というもので、代表的なものに次のような種類があります
○脳血管性認知症
・やる気がなくなる
・無表情になる
・感情をおさえられない
・段取りが悪くなる
○前頭側頭型認知症(前頭葉、側頭葉)
・性格変化が現れる
・怒りっぽくなる
・同じ行動やことばを繰り返す
・毎日同じ時間に同じ行為をするなどの時刻表的な生活をおくる
○アルツハイマー型認知症(頭頂葉、側頭葉)
・新しいことを覚えられない
・少し前の出来事をすっかり忘れる
・道具が使えない
・道に迷う
○レビー小体型認知症(後頭葉)
・症状の良い時と悪い時の変化が大きい
・幻視や幻聴、見間違い、妄想をする
・身近な人を別人と誤認する
・手足が震える、動きが遅くなる

●まさか母が…
○始まりは家族の気づき
(辻谷)父が闘病中だったときです。母の精神状態が悪くなり、ご飯も食べられなくなって、父親が亡くなってから半年ぐらいの記憶がないらしいんです。そのときの話を聞くと、実際とは違うことを話すので、「あれっ…」って思ったんですけど、「ショックからなのかな?」とも思いました。

○私はまだボケていない
(辻谷)ある日、母が骨折で入院したんですが、認知症も進行してしまったんです。退院した後に、デイサービスをすすめても「私はまだボケていないよ」って言うんです。それで、運動だけのデイサービスでリハビリをしようということになり、そこに行きはじめました。それから普通のデイサービスにも行くようになったんです。2泊3日の泊りなどで、少しずつ家から離れる時間を長くするようにしていきました。

○はじめは週に一回
(辻谷)父が亡くなってから母は一人で暮らしていて、はじめは週に1回顔を出して様子を見ていました。一緒に住もうという話もありましたが、本人がかたくなに「嫌だ」と言って一人暮らしを続けていました。グループホームに入居する前には、毎日のように顔を出していました。

○年相応だと思いたかった
(辻谷)誰でも物を取りに行こうと思って、「何を取りに来たんだっけ?」というのがあると思います。母の場合は、物を取りに来たこと自体を忘れてしまっていて、その様子を見ていて、「これは変だ」と思いました。でも、認めたくないんです。認知症かもしれないけど、「年相応なのかな」って…。

●加齢と認知症の違い
認知症は主に、覚えられない、すぐに忘れるなどの記憶障害が起き、時間や場所なども分からなくなります。年齢を重ねれば誰でも、思い出したいことがすぐに思い出せなくなったり、新しいことを覚えにくくなったりしますが、〝認知症〟はこのような〝加齢によるもの忘れ〟とは異なります。

○加齢によるもの忘れ
一部を忘れる記憶の帯はつながっている
・約束をうっかり忘れてしまう
・朝食の一部を思い出せない
・物覚えが悪くなったように感じる

○認知症によるもの忘れ
全体を忘れる記憶の流れ記憶が抜け落ちる
・約束したこと自体を忘れている
・食事をしたこと自体忘れる
・数分前の記憶が残らない

問合先:市高齢介護課

       

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