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共に悩み考え動く 生活サポートセンターりんく1

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北海道岩見沢市

悩みはないですか?と聞かれて、何もありませんという方はどれだけいるでしょうか?私たちは、生活する中で、大なり小なり、悩みを抱えています。中には、自分だけでは解決することが難しい問題もあると思います。
生活サポートセンターりんくは、さまざまな悩みを抱え、生活に困っている人の相談を受けたり、一緒に考えたりする相談窓口です。
今月号は、そんな悩みをサポートする人の一日に密着しました。

●納得のサポート体制
平成25年10月の開所から5年が経過した、生活サポートセンターりんく。りんくを利用して、就労に結びついた方は、この5年間で延べ138人います。
この方々の悩みを聞き、一緒に考え、支えてきたのが、支援員の皆さんです。支援員には、生活相談支援や就労相談支援、就労準備支援などの役割があり、さまざまなケースに対応するため、社会福祉士や精神保健福祉士などといった有資格者を配置しています。
支援員は、20歳代から50歳代までの男性3人、女性4人の合計7人です。相談者の中には、DVや虐待などで、特定の性別や年齢の方に対して、苦手意識を持っている方もいます。性別や年代の異なる支援員を配置することで、そういったケースに対応し、また、専門性の異なる支援員を配置することで、相談者の多様なニーズに対応しています。

●支援員の業務内容
支援員は、困っている方の相談を聞き、相談者に寄り添いながら支援を行なっています。支援員の仕事は、大きく三つに分かれます。
・困りごとを聴き、整理しながら解決のお手伝いをする相談支援。関係機関と調整・同行や、自宅などへの訪問も行います。相談者と相談しながら、問題解決に向けた自立支援プランを作成し、希望する方法で、問題解決に取り組みます
・引きこもり、仕事が長続きしない、長期離職中といった方を対象に、就職活動をする前の段階の方向けの就労準備支援プログラムの内容を考え実施します。プログラムを通して、相談者の得意なこと・苦手なことを確認し、支援に活(い)かします
・相談支援や就労準備支援プログラムで相談者と話したいことやプログラムでの様子を日々記録し、残しています

●相談から支援へ
相談を受け(事前に電話やメールで面談・訪問の予約ができます)、その中で支援員が困りごとを確認します。相談内容は大きく三つに分けられます。
・引きこもりなどで、すぐに就労を目指すことが難しい

就労準備支援プログラムに参加し、さまざまな経験を積み、時間をかけて就労を目指す準備をします
・仕事の経験もあり、すぐに就労を目指せる
・家族関係・借金の相談など

問題解決に向け支援を行います

●支援員の一日に密着
支援員が受ける相談とはどんなものなのでしょうか?ある支援員の一日に密着してみました。
8:45~
・出勤
・りんく開館準備
・清掃訓練参加者と作業内容の確認
清掃訓練:
就労に向けた訓練の一環として、りんくの施設清掃を実施。最初は支援員と一緒に作業を行い、慣れてきたら、訓練生が一人で施設清掃を行う
9:00~
・開館
・記録の入力などの事務作業
・電話対応
9:30~
・朝礼(職員の予定確認・相談者の情報共有)
10:00~
・りんくで面談
30代の女性が2歳の子どもを連れて相談に行きたいとの電話が。子どもが退屈しないように絵本やおもちゃの準備をし、面談を行う
11:15~
・自宅訪問による面談
高校を中退したAさん。外に出ることが難しいため、自宅へ訪問し、本人の得意なことを一緒に行いコミュニケーションを図る
12:30~
・昼食、休憩
13:45~
・病院と情報を共有
りんく利用開始後、発達障がいがあることが判明した方の障害基礎年金の申請手続きを支援。通院している病院と情報を共有しながら、本人の生活歴を記録にまとめる作業を行う
15:30~
・就労継続の面談
対人面に強い不安があったが、りんくの清掃訓練に参加し、清掃の仕事に就くことができたBさん。現在も息抜きの場として、りんくのプログラムを活用しており、就労継続の面談を行う
17:15~
・関係機関との調整
「母の年金を同居する次男が使い込んでいる可能性が高い」と長女から相談を受け、状況を確認すると、公共料金の支払いも滞っており、給水停止ギリギリの状態であった。虐待の疑いが強く、地域包括支援センターへ
19:30
・りんくへ戻り、帰宅

       

岩見沢市発行の広報いわみざわです。市民の皆さんへ大切な情報をいち早くお届けします。 広報プラス ーわたしの岩見沢ー

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