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未来に羽ばたけ-1

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北海道岩見沢市

皆さんは最近、好きなことに一生懸命に取り組んでいますか?
人が一生懸命に頑張っている姿は、とても輝いています。そんな中、夢に向かって、日々挑戦し続けている子ども達がいます。
今月号は、夢に向かってひたむきに頑張る子ども達を紹介します。

◆スケルトン 緑陵高等学校2 年生 藤原(ふじわら) 香夏(こなつ) さん
「スケルトンは、スピードが出ている時で120キロを超えます」
そう楽しそうに語るのは、緑陵高等学校2年生の藤原香夏さんだ。スケルトンを始めたのは小学校5年生の時、兄の学校の先生に「札幌でスケルトンの体験会があるから行ってみない?」という誘いを受けたのがきっかけ。
「そもそもスケルトンって何?」という方も多いだろう。スケルトンとは、簡易な構造の鉄製のソリで滑走し、全長
1千300から1千500メートルのコースを滑り降り、ゴールタイムの速さを競う競技。頭を進行方向に向け、うつ伏せの状態でソリに乗るのが特徴である。
頭を進行方向に向けると聞くと危険なイメージがあるが、「スケルトンはボブスレー、リュージュの3つのソリの競技の中で一番安全と言われていて、スケルトンは重心が地面に近いので、ほとんど転倒がないんです。リュージュだと重心が高くて、ソリも軽いので転倒が結構あるんです」とスケルトンの安全性を語る。
ソリの競技は、乗って滑るだけっていうイメージが強いが、実はそんな単純ではない。カーブ一つ一つの形や長さが違い特徴があるので、奥が深い。「カーブに入るときに〝ここを狙う〞っていうのがあって、上手く入れたらこの操作、失敗したらこの操作というように、速く滑るための技術的な操作が必要で、そのためにも普段からのトレーニングは欠かせません」と語る。
藤原さんはオフシーズン、週2回のトレーニングと陸上部で投てきの選手として活動している。スケルトンと投てきは全く違う競技ではあるが、「スケルトンは体幹やGに耐える総合的な筋力が必要になるので、投てきの練習で行うウェイトトレーニングも大切なんです」と言う。
スケルトンの奥深さを語ってくれた藤原さん。スケルトンの魅力を知らない人に伝えるとしたら、どんな言葉で伝えますか?と質問すると「日常生活では体験できないスピードで、はたから見るとただソリに乗って滑っているように見えるけど、実はすごく細かく操作があって、一カ所間違えると動揺して次のカーブに影響が出ます。見た目と中身のギャップがあるので、まずは体験してもらいたいです」と熱い思いを語ってくれた。
最後に、今後の目標を聞いてみた。「スケルトンとかソリの競技は有名じゃないので、『スケルトンって言ったらソリを使ってうつ伏せで滑る競技だよね』って皆が言ってくれるような、なじみのある競技にできたらなと思います」
〝スケルトンをもっと広めたい〞そんな熱い情熱を持った、藤原さんの今後の活躍に期待だ。

◆バドミントン 光陵中学校3 年生 細岡(ほそおか) 虎哲(こてつ)さん
「バドミントンは、ほぼ週6回ペースで練習しています」
緊張した面持ちでそう語るのは、光陵中学校3年生の細岡虎哲さんだ。小学校に入学する少し前に、バドミントンをやっていたお姉さんの影響で始めたのがきっかけ。「元々運動が苦手で、最初はやろうと思わなかったんですが、実際にやってみて楽しかったので続けてみようと思いました」と言う。
今では、大会などで上位に名を連ねるほどに成長した細岡さんだが、元々は運動が苦手だったとは驚きだ。そんな細岡さんが、のめり込むほどやっているバドミントンの魅力は何なのだろうか。
「サッカーとか野球は、ボールを自分で触ってやるのに対して、バドミントンはラケットという道具を使ってやるので、自分はそこが好きです」と語る。
スマッシュ、ドロップ、カットの他にも、ドライブやヘアピンなど、さまざまな球種があるバドミントンだが、ずばり、バドミントンでの細岡さんの武器を聞いてみた。
「自分はあんまり筋力がなくて、スマッシュは速くないので決まらないんですけど、ドロップの緩い球とスマッシュの速い球の間ぐらいの速さのカットっていう球が得意です」と語る。
試合を有利に進めていくために、いろいろな球種で相手のタイミングをずらしたり、相手の意表を突くショットを打ったり、心理戦の部分もあるバドミントン。
「試合では〝勝つ〞って思いながらやるんですが、自分は気持ちが弱いんで途中からは勝てないなとか思ってしまうんですけど、相手を見ながら、この球はいける、これはダメだなとか考えながらやっています」
常に、相手を観察しながら試合に臨んでいる細岡さん。今、目標にしている選手は?と聞くと。
「日本ユニシス実業団の渡辺勇大選手です。自分は渡辺勇大選手のプレーが好きで、ユーチューブとかでよく見ています」と語る。
目標とする選手のプレーを参考にしながら、日々練習を重ねている細岡さん。
最後に、今後の目標を聞いてみた。「中学校で全道までは勝てたんですけど、全国から全く歯が立たなかったんで、
高校では全国で結果を出すことを目指して頑張っていきたいと思います」
バドミントンへの情熱を胸に、細岡さんはこれからもひたむきに努力を重ね、その先の未来へと羽ばたいていくことだろう。

       

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